豆果
豆果(とうか)(英: legume)とはマメ科に見られる果実のことであり、1枚の心皮(雌しべを構成する葉的要素)からなり、基本的に果皮が腹縫線(心皮の縁の合わせ目)と背縫線(心皮の中肋部)で裂開して2片に分かれる(図1)。莢果(きょうか)ともよばれる。同様な構造をしているが裂開せず、種子を1個ずつ含む単位に分節する果実は節果(せつか)とよばれ、オジギソウやヌスビトハギに見られる。
インゲンマメ、エンドウ、ソラマメ、ダイズ、アズキ、ラッカセイなどさまざまなマメ科植物が人間に利用され、ふつう豆果内の種子(豆)が使われるが、インゲンマメやエンドウなどでは若い果皮が食用とされることがある。